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「彩絵硝子」(15)補足&メモ

 ナゾの追加をひとつ。

 p.126で「この雷でも彼女(※則子)は約束を守るにちがひない、あの小さな店で……(中略)彼(※狷之助)は若い狼のやうに吠えまはつた……。」とあるが、pp.119-120では則子が〇〇座へ「どうしたわけかたうとう来なかった」と書かれている。

 そんな女子なのに、雷雨のなかで来るだろうという狷之助の確信が良くワカラン。整合性がないぞ。

 もうひとつはメモ。p.103「若さの半ばに達すると深刻癖が彼女(※秋子)をとらへた。『死ぬ』と言つてみたり、世捨人のやうなものに自分をたとへたり、和歌をひねくつたりし出した。それは公家華族の血の一つのあらはれでもあつた。」

 この部分、「館」の女料理人の「矜持」に通じる。外的リファレンスでは祖母・夏子だろうか、それとも母・倭文重を指しているのだろうか。今後の推察のためメモしておく。

 さて、いよいよ「花ざかりの森」に進むか。
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銘記せよ! 三島語録
(…)われわれは戦後の日本が経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失ひ、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながらみてゐなければならなかつた。(…)
「檄」楯の会隊長 三島由紀夫
保阪正康『三島由紀夫と楯の会事件』(角川書店[文庫版]、2009年)p.19より引用
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