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「彩絵硝子」:まずは色彩と硝子の描写について(1)

 このところ毎日のように全集第1巻を持ち歩いて(重い!)「彩絵硝子」を読んでいる。
 ようやく自分なりの腑落ちをしかけてはいるが、やはりまだ2~3点、どうしても分からないところがある。そこが分かればいろいろな謎が解けそうな気もするのだが…。

 改めて読んでいると、この短い小説の中で「色」が非常に印象的なシーンで多々出てくることに気づいた。これがタイトルの「彩絵(濃絵)」に連関している気がする。それと同時に「硝子」も象徴として面白い使われ方をしている。

 三行要約に入る前に、まずはこの小説における色の表現を羅列していく。次に、硝子の象徴も注意深く見ていくことにする。

 その後、それでも謎のまま残る箇所を指摘して、それらを留保しつつ三行要約&解釈に移りたいと思う。
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銘記せよ! 三島語録
(…)われわれは戦後の日本が経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失ひ、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながらみてゐなければならなかつた。(…)
「檄」楯の会隊長 三島由紀夫
保阪正康『三島由紀夫と楯の会事件』(角川書店[文庫版]、2009年)p.19より引用
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